プロローグ

3/3
前へ
/163ページ
次へ
祖父も母親も空知に激甘だ。 空知がほしいと思ったら何でも買い与えていた。 空知が剣道にはまったと知ったときも。 家の敷地の中に道場を建て、何本も竹刀を買った。 そのうえ。 本物の刀まで買ってきて、道場にと飾った。 本当に甘い。 そう、空知は思った。 だが。道場はありがたい。 空知は道場ができてからは、毎日のように剣道の練習をしていた。
/163ページ

最初のコメントを投稿しよう!

270人が本棚に入れています
本棚に追加