高校生万歳

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「えっあっいや、ううっ……。……誤解、ではありません。はい、不肖私芹は琴音さんと交際しております」  なんかあれだった。怖かった。超怖かった。  土下座しそうな勢いだった。泣きそうだったし……。  まあその言葉を言い終えると彼女の顔から怒りは抜け、笑みが浮かんでいた。  円くんは若干ひいてた。多分俺に、だろうなー。 「えっと……その……教えてもらえませんか?」  変な間が空いた後に円くんが再度質問してきた。  と言うか何だよ! モテる方法って! そんなのあったら俺が知りたいわ! このたわけがっ!  と言ってやりたかったが、そんなこと言ったら折角結ばれた友情が消えてしまう気がしたので、やめた。 「いや、円くん。俺は本当に知らないんだよ。だから俺に聞いても無駄だと思うよ……」 「そう……ですか。わかりました。まあこんな俺ですが今後ともよろしくお願いします。あっあと、俺のことは円、と呼び捨てでお願いします」 「わかったよ。じゃあよろしくね! 円」  円くん、いや、円は予想以上に良い人で、しかもイケメンで、これなら何もしなくてもモテるんじゃね? とか思った。
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