高校生万歳

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「何か用?」  さらりとした受け答え。それこそサラッサラノサラサーティコットン百みたいにさらっさらな感じ。なんかさらりとさらさらは意味が違う気もするけどまあ気にしないでおこう。 「俺の名前は芹って言うんだけど君の名前は?」  まあ最初は自己紹介が大切だよね。ちょっと唐突すぎる気もするけど出会いなんてみんな唐突さ! そんな感じさ! 「はあ、まあ俺の名前はまどかと言います。確か最初の自己紹介で言ったはずなんすけど……」 「いや、ほら、人の名前って覚えにくいじゃん? それに俺は頭悪いから人の名前すぐに忘れちゃうんだよ」  内心焦った。そうだったそうでした。最初の最初で自己紹介してたね。うん。 「そうですか。では覚えてください。俺の名前はさかきまどか。樹木の榊でさかき、に円高円安日本円の円でまどかと言います。君は有名だから知ってますよ」  有名? 俺が? 何で? 合掌で良い音鳴らす大会チャンピオン候補とか?  俺が思考を蜘蛛の巣の様に張り巡らしていると、円くんがこう言い放った。 「高校初日で告白されたプレイボーイ。その名も芹。あとは芹はセリヌンティウスのセリなのさ! という異名もあります。まあどうでもいいですよねこんなこと」
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