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episode20
『え?学?学の魂が私に?』
『そうだ…』
正直複雑だった…ずっと憎んできた学の魂が私の中にあるなんて…望の父親を殺した…学の
『嫌か?』
『…いや…すぐに…望の所に行かなきゃ…私がいる場所はここじゃない』
嫌か?そうだな…どっちかと言えば…嫌だった。でも…リズが与えた命だ。何か考えがあるんだろう…そう感じたんだ。
「私は…生きたい。だから受け入れた。私の居場所は望の胸…だろ?」
「真帆」
ギュッ
「感じる…真帆の温もり感じるよ」
「望…」
良かった…
「それにしても…ここは?望の服装は…白衣?」
もしかして…医者?
「ああ…研究所で働いてるんだ…教師は辞めたよ…今は薬の研究してる。たくさんの命を救うために…」
なるほど…
「私も手伝おう…早く帰って香織さんにも会いたいしな」
「母さんは看護婦だよ…あの院長が呼んでね…人員不足だと」
おー香織さんのナース姿見てみたいな…
「だったら早く帰ろう…私も手伝うしな…行くぞ」
パシッ
「でも母さんも驚くだろうな…真帆が生き返ったから」
「それなら大丈夫だ…神様が話すだろ」
「…」
『…』
「…」
『黙ってないで何か言え』
「だって…ビックリしたから…」
真帆ちゃん…生き返ったんだ。でも学の魂なんて…
「でも何で黙ってたのよ?」
『まっ人間には強さがあるからな…幸せに前に進まなかったら会わせなかった』
あっ…そう
「望喜んでるわね…あっ真帆ちゃんの歳なら結婚も出来るわよ」
『…』
何よ?何か言いたそうね?
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