銀色の世界

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目を開けた。 ここはどこだろう? 銀色一色の世界が僕を包んでいる。 遠い昔にここを訪れた気がする。 頬に冷たいものが当たる。それは赤くなった頬の上で水になり僕の頬を流れて行った。 どこからか声がする。 僕はその方向に顔を動かし足を動かそうとする。 しかしずっと雪の中に埋まっていた僕の足は思うように動いてくれない…。 その時確かに僕の名前を呼ぶ声が聞こえた。 (…………ッ) (………ぅッ) (……うッ) (…ゆうッ!!) ぁあ、もう行かなくちゃ。 ぼくの体を暖かい光が包み込む。 視界が次第にぼやけていき、僕は再び意識を失った。
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