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「な、何?!何なんだ一体っっ?!」
「……………むかーしむかーし。まだ御狸様が幼い頃、何の気無しに風月様が『炎と銀、どっち好きー?』と聞いた事があったそうだ。御狸様も何も考えずに『ちち様!』と答えたらしい。……………その後、炎月様が1週間行方不明になり、発見された時には、生きる屍と化していた……………。それ以来、その質問は天界では禁忌となったんだ………!(クワッ!!)」
「なったんだって言われても、俺、関係無いだろっっ!」
「そうじゃ!小僧を放せっ!」
「だーかーらー。…………パパとママのどっちが好きなのかな?ひい君。」
「………(くそっ……この場合、銀さんと答えても『薬嗣助ける為の嘘』とか言って結局、小僧が食われる(←笑)。それもそうだが、炎さんも早く助け出さなければ、間違いなくお亡くなりになる可能性が………!)」
「ダメですよー銀月様~。炎月様、火月様が大事にしている果樹園に埋めたら!(プリプリ)」
「月人っっっ!?」
「あ。天狗様~。あのですねー、炎月様、掘り出して風月様に預けてきました!偉いデスか?」
「おお!帰ったらバケツプリンを作ってやるからの!」
「はい!あ、銀月様!天狗様が大好きなのは、俺なんです!俺が一番、天狗様も火月様も大好きなんデスよ!!(プンプン)」
「…………わかったわかった。月人にはかなわないな。仕方がない。今日はこの辺りで許してやる。じゃあね。ひい君。」
「銀さんっっ!!月人をお姫様抱っこするなっっ!!」
「……………嵐が去った。」
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