悪夢の始まり

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悪夢の始まり

組入りしてから 数年が経ったんです 大分、位が上がり怪我もなかったんです   ある日の夜です  寝室の扉を叩く音で目を覚ました 『ガンガンガン』 なんだょ。と思いながら先輩だったら大変な為 『はい。』と言い扉を開けました  そこに居たのは先輩で慌てた様子で『うちの組の奴が殺られたらしい』と言いながら拳銃に弾を込めてるんです   ケンカには自信が有った私ですが拳銃相手では手も出ない事位分かります   『準備しろ』と一言言い弾を込めていた拳銃を私に渡して来ました  着替え終えた私は拳銃を手にすると何とも言えない恐怖に襲われ手足がガクガク震えてました   現場は山の麓の工場現場みたいな所でした。   車を素早く降りると拳銃をグッと掴み直した   『ザザザザー』 後ろから車が来たんです タカさんは兄方(偉い人)を乗せて来たんです   周りの皆は パニックになり 『なんで兄方を連れてきたんだ』『兄方を殺す気か』   タカさんに罵声を浴びせますが 後ろから『私が連れて行けと言ったんだ』   そう言ったんです 周りは静まり返りました  
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