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尚も続く激しい頭痛。意識が途絶えそうになるも、我慢するしかない。
「……が……っ……!!!!」
「今、主の頭に流しているのは我のこれまでの知識だ」
「……ち、知識……?」
……違う……知識なんかじゃない……。
……これは記憶だ……ジャドーの記憶が俺に流れて来てる……?
様々な世界、場所、事件……そして最後に写ったのは丘に立った、一人の男。
黒白の衣を纏い……腰には黒白の二本の剣……。
「……此処までだ」
その言葉と共に、記憶が止まった。
……最後の男……一体誰だ……?
「はぁ……はぁ……」
「これが最後だ。我慢致せ。
『この者の呪縛をルシファー、レビィアタン、サタン、ベルフェゴール、マモン、ベルゼブブ、アスモデウスの名に於いて解き放て。七つの大罪は其の力を打ち消すだろう』」
そして一瞬、心臓が跳ね上がった気がした。
熱い、身体中が熱い……力が溢れて来る。今までに無い感覚だ……!
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