609人が本棚に入れています
本棚に追加
――――――…
浩介と晋太は同じ歳で、生まれた時からずっと一緒に育ってきた。
晋太は昔から弱虫で泣き虫で、浩介の後にくっついてばかりいた。
(浩ちゃん……!!)
晋太は泣きながら走った。
ただがむしゃらに……
村に着くと晋太は真っ先に村長の家へ向かった。
ガンガンガン!!!
晋太「村長!!村長――!!!」
ガラッ―――…
村長「何だぁ晋太。どうした?こんな時間に…」
晋太「村長!!ごめんなさい!早く…早く逃げないと……!!!」
村長「!?何だ!どうした!?落ち着いて説明しなさい!!」
晋太は村長に全てを話した。
行ってはいけないと言われた場所に行ってしまったこと…。
銀次が変わってしまったこと…。
哲也が殺されたこと……。
そして今、浩介が銀次を食い止めていること………。
村長の顔は色々説明する度にどんどん青ざめていった。
最初のコメントを投稿しよう!