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4人はひたすら歩いた。
辺りはもう大分暗くなっている。
それでも道をどんどん進んで行くとやっと、目的地へたどり着いた。
そこは木に囲まれた小さな空間になっていて、丁度真ん中に祠が立っていた。
祠には御札が何枚も何枚も…びっしり貼られていた。
哲也「うわぁ~…」
浩介「すげ……」
晋太「不気味だね…」
哲也、浩介、晋太は祠を遠巻きに見ていた。
子供でもこれだけ嫌な空気が漂っていれば此処が何故立ち入り禁止なのか嫌でも解る。
誰もそれ以上祠に近付こうとする者は居なかった。
そんな中、銀次だけは違った。
確かに嫌な空気は感じていたが、そんな事より祠の中が気になって仕方がない。何が祀って在るのか…。
そして、銀次は一歩、また一歩と祠に近付く。
哲也「お…おい…銀ちゃん…?何してんだよ…?」
哲也が銀次に声を掛けるが、銀次はその声がまるで聞こえていないかの様に、そして、祠に吸い寄せられるようにどんどん近付く。
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