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ある日、会社の飲み会で帰りが遅くなった俺は時計を見た。
「あ~あ、もうこんな時間かよ終電いっちゃってるじゃん。小川さん、自慢話ばっかりしてつまんないんだよな」
時間は既に2時を過ぎ、まわりには人が一人もいない。
俺は独り言を言いながら久し振りにタクシーを使うことにした。
右手を上げて待っていると、すぐに目の前に一台の黒いタクシーが止まる。
俺がタクシーに乗り、
「とりあえず、千葉の方に向かってください」
と言うと運転手はこちらも見ずに、無言のままタクシーを発進させた。
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