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「楽しかったよ」
Chu!と、
小さくリップ音をたてて唇が離れた。
「愛してる」
瞳を互いに見つめて、口元を緩めた
脱いだ衣服を元の様にきっちり着込んだ、最後にネクタイを締めた男がシーツに座ったままの恋人の髪を梳いた。
そのままベッドに手を付き耳元で愛を囁くと
体の向きを変え、扉に向かう。
静かな音をたて
開いたドアの向こうに、その背中が消える瞬間、シーツの上の彼が小さく唇を開けた
「僕も
愛してる」
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