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「凜太郎からだ!…っくぅ~!我慢我慢っ!」
「まだ仲直りしてなかったんだ?」
「あんな言い方されたんだよ?
ったく!あのくらいで普通、怒鳴るかっつ~の!
心のキャパ狭すぎなんだよ、あいつ!」
「ぷっ。ともみ、あんたのキャパもどうかと思うけどさ…。
まぁ強情だからね~、ともみは。
もしかしたら、謝りの電話かもよ?」
「一回目で、出ちゃうと次から『あ~こいつは、何でも直ぐ許すからい~やっ。』って思われるでしょ~よ!」
ともみは、一応これでも「恋のカケヒキ」とやらをしてるつもりなのだろうけど、おかしくて仕方ない。
だって、いつも空回りして振り回されてるのは、ともみの方。
よく、理想の女性像の話しをする。
ブラック珈琲片手に煙草吸いながら、喫茶店で1人お茶をする。
いわゆるキャリアウーマンってやつ?
自分にないものに憧れるっていうけどまさにこのことだ。
すると、かなり鳴り続けた携帯は切れた。
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