32人が本棚に入れています
本棚に追加
毎日。
毎日寝る前に悩む。
何のために生きてるんだろう。
未来が見えない。
誰かと結婚して幸せに…?
見えない。
早く死ねばいいのに。
早く死ねばいいのに。
早く死ねばいいのに。
何も無いんだから。
自分で死ねない。
恐いもの。痛いの嫌だもの。
自殺して、バカだって思われたくないもの…。
何が違うんだろう…。
生まれた時から。
「おはよう先輩。」
K。
現実に留められるような感覚。
朝、電車の中でこの四人に会って、やっと現実に触れてる気がする。
「あー…オヤスミ。」
「えー?寝んの~?オヤスミなさいっす。」
Kは気にしない。
毎日楽しく誰かと話していればコイツは満足。
誰だっていい。
何で眠いかなんて気にしない。
ヒロが目を閉じるとKは友達1と話す。
Kの話し掛けを面倒臭そうに1が受け流す。
1の態度は大概ヒドイ。
聞いてなかったりする。
ちゃんと聞いてやればいいのに。
ウザいKの話。
実がない。
ちゃんと聞いて、ストレスためちゃえよ、1。
夏休み。
受験生は毎日電車に乗って、勉強する場所へ。
ヒロも例外ではなく。
毎日いつも通り始発。
ただ、現実に留めてくれるものは無い。
K。
ヒロは自分の世界から抜け出せない。
早く死ねばいいのに。
早く死ねばいいのに。
電車、コケないかな。
夏、電車の中は涼しい。
外は眩しい。
あぁ、死にたい。
夏休みに入って、毎日、四人が乗ってくる駅をジッと見てしまう。
探して、居なくて、バカらしくて、また考える。
生きてて、何があるんだろう?
「あれ?先輩。おはようございます。」
まだ夏休み。
Kが一人で電車に乗ってきた。
私服のK。
「そっか。受験生に夏休み無いもんね。大変すね~。」
制服のヒロを見て、何も聞かずに理解する。
「アナタにもあと二年で来るんだよ。」
「ヤだなぁ。」
Kはため息を吐くがすぐに話題を変える。
「俺これからデートなんすよ。羨ましいでしょ。」
「え…。」
ちょっと意外なような気がした。
「誰と?」
「同じクラスの子。先輩知ってるかなぁ?」
名前を聞いて、何となく、顔が浮かんだ。
可愛い女の子。
自分のクラスの奴らが一年の話をしていた時、聞いた名前。
「可愛い子だよね。」
「でしょ?!」
Kは嬉しそうに前のめり。
「良かったねぇ。」
可愛いと言えば可愛いが、友達2のほうが美人。
ただ何となく、コイツらは四人でずっとつるんでいくんだと思っていたから変な感じ。
最初のコメントを投稿しよう!