平凡とマルボロ

1/2
前へ
/60ページ
次へ

平凡とマルボロ

今時日曜日のみが休みの仕事 週40時間の労働時間なんか 学生と同じだ。 そんなんで何の仕事が出来る 俺は18時間仕事し薄給でも誇りを持って仕事をしている 大変であるが毎日が充実感に 満たされていた。 そんな俺の楽しみは 日曜日に昼まで寝て昼から フィギュアを作る事 何も考えず集中出来ストレスを発散させてくれる。 親からは「いい加減落着け」と言われる。そうだよもう俺は32歳だから…でも… そんなある日曜日の午後 新作の作製に取り掛かっていた。 ドラゴンボールの 「トランクス」のフィギュア なかなかグラマラスで造り甲斐のある作品だ。 ふと気付いて時計を見ると夜の9時…灰皿には吸い殻の山 お腹の虫が鳴く。 ワンドアの冷蔵庫を開けるとビールが一本とマヨネーズにいつのか分らない豆腐だけ 「ふぅ~」 とため息 ビールのプルタブを開ける 一口飲む空きっ腹に流れ込むビールが熱い。 愛飲の煙草マルボロに火を付ける。 煙が喉に突き刺さる。 その刺激が尚腹を空かす。 スタンドライトの明りだけの部屋の天井を見上げ煙の輪を作る。平凡な日曜日 ボーッとしたその時 テーブルの携帯が震えた。 ブルブルと携帯が躍る
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1295人が本棚に入れています
本棚に追加