●死因

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この、わら人形を打ち付けた人物は…… 一郎の、初代の嫁だった。 姑や、姉や妹と言った子姑に、それはそれは、ヒドいイジメを受け、いびりたおされた嫁は……… 精神状態までをも可笑しくなり…… 毎夜、毎夜、押入れの屋根裏に上がり、人形に呪いを込めて、釘を打ち付けていたのだった。 この秋山家に関わる女どもは……誰もかれも…… これから先も、許さないと……      死ね~      死ね~      死ね~ それから後に……自殺した。 新しい嫁は、ホッと胸を撫で下ろす。 危うく、我が命も呪い殺されるとこだった…… これで、秋山家にも平和が戻り…… 一郎と幸せに暮らせると…… 霊媒師は、秋山家を背に歩き出した。 「先生、本当にありがとうございました」      待たれ~ 霊媒師よ~ちょっと待たれ~ まだ、まだ、ソナタの仕事は終わってない~ ワタクシ、人ミソの声は、霊媒師に届かなかった。 この、インチキ霊媒師め~   
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