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この、わら人形を打ち付けた人物は……
一郎の、初代の嫁だった。
姑や、姉や妹と言った子姑に、それはそれは、ヒドいイジメを受け、いびりたおされた嫁は………
精神状態までをも可笑しくなり……
毎夜、毎夜、押入れの屋根裏に上がり、人形に呪いを込めて、釘を打ち付けていたのだった。
この秋山家に関わる女どもは……誰もかれも……
これから先も、許さないと……
死ね~
死ね~
死ね~
それから後に……自殺した。
新しい嫁は、ホッと胸を撫で下ろす。
危うく、我が命も呪い殺されるとこだった……
これで、秋山家にも平和が戻り……
一郎と幸せに暮らせると……
霊媒師は、秋山家を背に歩き出した。
「先生、本当にありがとうございました」
待たれ~
霊媒師よ~ちょっと待たれ~
まだ、まだ、ソナタの仕事は終わってない~
ワタクシ、人ミソの声は、霊媒師に届かなかった。
この、インチキ霊媒師め~
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