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―2008年10月12日(日)
―10:35 湊アクアランド
東京・お台場に建設された複合型遊園施設が湊アクアランド。
『湊』のロゴがついているということで分かると思いますが…
ここは、さくらさんの父親である湊清志郎さんが建造した物。
作ったのは業者の人だけどね。
「すごーい」
「なんか…大きな建物を見すぎたせいか感覚が麻痺してるよ」
「遊園地~♪遊園地~♪」
「敏樹くん、元気だね」
「あたり前田のクラッカー!」
「それ古いよ」
「何にしろ晴れてよかった!
今日は仲良く遊ぼうな!誠也!」
「呼び捨てにしないで下さい。
それと僕に触ったりしたら…
『痴漢されました』って言って、警備の人を呼びますからね?
あっ…あと、僕は先生に一方的にボールを投げつけますから。
『危ない!』って言ったら構えて下さい。落としたら死刑です。
それで文句ありませんよね…?」
「はい…わかりました」
誠也くん、すごいドSだ。
「長谷川さんが可哀想だよ。
ちゃんと相手してあげなよ💧」
「ダメだよ。自立させなきゃ」
「――自立してなかったの!?
それ初めて聞いたんだけど…」
ただでさえ、幸永さんから相手にされてないのに…可哀想だな。
長谷川さんってスゴい寂しがりやなのに…大丈夫かなと思って振り向くとマップを見ていた。
「これなに?」
「湊アクアランドの地図だな」
「さすがは、水上に浮かぶ複合型遊園施設…色々ありますね」
「プールに温泉に水族館も!?」
「ショッピングモールもある!」
「じゃあ女子チームは買い物ね」
「…とりあえず…広場の噴水前に、12時30分には集合しようか」
「「はーい」」
幸永さんの言うことは聞くんだ。
幸永さんからの説明を受けて女子チームは、ショッピングモールの方へ駆け足で向かった。
「どうしようかな…」
別に僕たちは遊びに来たわけじゃない…湊清志郎さんからの依頼で湊アクアランドに招待された。
よく見ると私服警察官がいる。
「警戒してますね」
「清志郎さんのところに行こう」
「あーっ!みなとくんだぁ!」
「みなとくん?」
「湊アクアランドのマスコット…ペンギンのキャラクターだね」
「もふもふしてるぅ」
「悠哉くん、行くよ」
「うぅ…またね~」
清志郎さんのところへ向かった。
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