湊アクアランド

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リヴァイアサンの目的とは何か…水上のシンボルって何だろ。 しかも犯人は真昼に爆弾で騒ぎを起こすつもりなのかな。 これはそれを意味している。 「10月12日の太陽が真上に達する時…水上のシンボルを爆破し、 これから始まる宴の合図とする」 「これが犯行予告…か」 「『太陽が真上に達する時』っていうのは真昼を意味している」 「まさか『水上のシンボル』は、湊アクアランドのことじゃ…」 「確かに水上のシンボルですね」 「この湊アクアランドは、水上に浮かぶ複合型遊園施設であり、 巨大なショッピングセンターでもあり、水族館でもあります。 湊コンツェルンと国松リゾートが提携して建設した遊園地です。 老若男女の方々が楽しめますよ」 この人は湊清志郎さんの秘書で、社員の教育係の内海尚志さん。 真面目だけど話しやすいと思う。 「湊アクアランド内には数百もの監視カメラが配備されてます。 それに…アクアランド内には常に制服警備員と私服警備員がいて、くまなく見回っています。 防犯は完璧と言えるでしょうね」 警備主任の永瀬竜一さん。 まだ28歳という若さで主任。 「警察には?」 「もう来てるわよ」 そこに現れたのは警察庁のクールビューティーこと遠山遥香さんと後輩の鈴野蘭子さんの2人。 かなり久しぶりになるかなぁ… 「私たち警察庁の公安が湊アクアランドの警備に当たってるわ」 「50人くらい動員しました。 アリンコ一匹すら入れませんよ」 「お客さんは入るけどね」 「誠也くん!💦」 「それが、どれだけ危険なことかぐらい…ちゃんと分かってる。 客の中に、リヴァイアサンが紛れ込んでるかもしれないって… だけど先方の希望だからねぇ…」 「先方のって…湊さんですか?」 「そうよ」 わざわざ犯人を招き入れるようなことをするなんて…気になる。 「ところで…湊社長は?」 「家族会議だってさ」 「家族会議?」 「これからを考えるそうです」 そういえば今朝からさくらさんの姿も見えなくて心配だった。 「とりあえず、犯行予告の時間は真昼ってことだから…あなたたち探偵部に協力を要請するわ」 「何をすればいいですか?」 「これから何人か分かれて園内の不審物を探して欲しいのよ。 いかにも観光客のフリをしてね」 「分かりました」 不審物…つまり爆弾の捜索か。
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