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あの凄まじい屋上の戦闘のあとなぜか俺の部屋にいる。しかも亜依さんもいっしょだ。
あの時のきれいな漆黒の翼は今はない。やはり目の錯覚………いや夢を見ていたんだ。
その夢で俺は彼女と………キ、キスしたよなぁ?あれも夢か?夢なのか?きっと夢を見ていたんだ。ふと彼女を見つめると、軽く頬を赤く染め、目をそらす。
本当に夢だったのだろうか。
そんな事を考えていると彼女が話しかけてきた。
亜依「あの、ね………さっきのは………ね」
俺は思わず問い詰めてしまった。
健「屋上のことは夢……だったんだよね…?」
彼女少しの間うつむいてそれから話始めた。
……
………
…………
……………
とりあえず話を聞き終え
た俺は、驚いたり、恐怖したりはしなかった。
それはたぶん単純に信じていなかったのと、彼女を見て、ドキドキしていたからである。
ドキドキを紛らわすために質問をしてみた。
健「つまり、亜依さんは悪魔であの…キス…で僕と契約したってこと?」
彼女は頬を軽く赤くしながら「そう」とうなずいた。
彼女の説明では本当はまだ悪魔ではなく、幼魔というらしい。成人すると悪魔になり。
成人するには人間の異性と契約して、時が経てばなれるみたいだ。契約すると、幼魔は力を発揮することができる。だからあの時とっさに契約をしたらしい。そして幼魔の中にはあの男のように戦闘狂みたいなのがいる。
その中で契約者と共に生き残る事ができれば、ちゃんとした悪魔になれる、ということらしい。
健「またあの男が襲ってくるのか?」
亜依「うん…たぶん狙いは私だろうけど、契約者を襲う可能性もある…」
健「マジ…かよ…」
頭のなかであの男の事を考えてもすぐ彼女の事を考えてしまう。もしかして俺は………おいおい相手は今日転校したきた奴でしかも、自称幼魔。
まぁそこは信じよう。
人間じゃない奴を好きになるなんて………いやまて……まだ好きと決まったわけじゃない。
と、そんなことを考えて頭をかかえていると、
亜依「だから、私は貴方を守る。そのために今日から貴方の家に住もうと思います」
健「はぁ?えぇっ!」
亜依「大丈夫、家族は私が説得します」
健「いや、そういう問題じゃ………」
亜依「だめですか?」
そんな上目使いで言われたらどんな男もイチコロですよ~亜依さん。
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