1章 悪魔と契約しちゃったよ

3/9
前へ
/90ページ
次へ
あの後本当に亜依さんは俺の家に住むことになった。両親はなぜか心よくむかい入れた。悪魔の力を使ったらしい。 でもなぜか妹だけにはその力が効かず、かなり反対されたが。 亜依「あらためまして、これからよろしくねっ健君♪」 健「よ、よろしく…」 なにかとこれから大変そうだけど、なんとかなるよな。たぶん……… 健「そろそろ俺は寝るけど、亜依さんはどうする?」 亜依「じゃあ…私も寝ます…」 と言ってなぜか顔を真っ赤にしてこちらを見ている。 亜依「私は健君を守るために住むんだから……寝る時も…その…いっしょに…」 健「ぇ!いや、ちょっ、待って!」 マズイまずいマズすぎる。どうする…なんだあの決心した顔……いやダメだろ。前言撤回、なんとかならない~。 亜依「大丈夫です。覚悟はできています。」 なんの覚悟だぁ~。 どうする俺、どうする…このままだと一緒に寝ることに……… 美砂「ダメぇ~だめなの~」 そう叫びながら入ってきたのは妹の美砂。顔を真っ赤にしながら肩を震わせている。 美砂「お兄ちゃんの最初は私のモノだもんっ」 この妹はなにを想像していたんだ。しかもさらっとマズイことを……… 聞かなかったことにしよう。 美砂「だから亜依さんは私の部屋で寝るの~!」 亜依「え、ちょっと私は健君を守るために一緒に寝なくちゃっ…」 そういう亜依さんを妹は強引に自分の部屋に連れていった。 健「美砂のおかげでなんとか助かった~でもちょっとざんねっ」 しまった、俺は何を考えているんだバカ野郎。 俺は自己嫌悪に押し潰されながらベットへ倒れこみ、そのまま眠りにおちた。 その日の夢の中で亜依さんとキスをしていた夢を見た。このことは彼女には黙っておこう。また顔を真っ赤にされたら困る。妹に話したら半殺しになりそうだな。
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!

117人が本棚に入れています
本棚に追加