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朝、携帯の着信で目が覚めた。唸りながら手を伸ばして携帯を取り開く
誰だよ…と不機嫌になりながら確認もせずに通話ボタンを押す
「もしも―し…」
『あっ…洸兄!!』
不機嫌も眠気も吹っ飛んで、パチッと目を覚まして起き上がる
ケンの声に機嫌も何も無い
少し焦ってるようなケンに疑問を抱き尋ねてみる
「どしたの?朝早くに」
今日は土曜日、時間は7時30分頃
『ぅ、と…あの、取り敢えず……』
助けてっ
そう叫んだケンに、行動を移すのに時間はかからなかった
家に居ると言われ部屋から動くなと言い残して支度を急ぐ。
何かあったのかな…取り敢えず早く行かないと
着替えて携帯と財布を持ち外へ走り出す
早く早くと気持ちが急いでしょうがない
暫く走れば見えたケンの家
確か家にはケンだけ、と考えてチャイムを鳴らす
数秒してガチャリとドアが開く
「こうにぃっ」
「ケンって…え…?」
何時もの目線に居ない、と言うか何か若干舌足らずな…
やや下に顔を向ける
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