◆らぶ・らびゅう

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朝、携帯の着信で目が覚めた。唸りながら手を伸ばして携帯を取り開く 誰だよ…と不機嫌になりながら確認もせずに通話ボタンを押す 「もしも―し…」 『あっ…洸兄!!』 不機嫌も眠気も吹っ飛んで、パチッと目を覚まして起き上がる ケンの声に機嫌も何も無い 少し焦ってるようなケンに疑問を抱き尋ねてみる 「どしたの?朝早くに」 今日は土曜日、時間は7時30分頃 『ぅ、と…あの、取り敢えず……』 助けてっ そう叫んだケンに、行動を移すのに時間はかからなかった 家に居ると言われ部屋から動くなと言い残して支度を急ぐ。 何かあったのかな…取り敢えず早く行かないと 着替えて携帯と財布を持ち外へ走り出す 早く早くと気持ちが急いでしょうがない 暫く走れば見えたケンの家 確か家にはケンだけ、と考えてチャイムを鳴らす 数秒してガチャリとドアが開く 「こうにぃっ」 「ケンって…え…?」 何時もの目線に居ない、と言うか何か若干舌足らずな… やや下に顔を向ける
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