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朝、目覚めて顔を洗う
そこまでは何時もどおり、普通の朝だったんだよ
顔を上げれば鏡に映る自分の顔
その上の頭に違和感
「………………は?…」
水滴を拭い眼鏡をかけて再度確認
頭上に、何か…何かっていうか…
耳…?
ピクリと動く、まさに犬と同じ…黒髪に溶け込む黒い
「耳いぃぃぃぃぃっ!?」
なんじゃこりゃ―!!と触って見ても本物でしかなくて…
何これ何でこうなったのとか頭は目茶苦茶だ
「ルルに見せたら死ぬ…」
絶対纏わりついてウザイ!!
そこまで考えていればカタン、と物音がした
寝ぼけ眼のケンが目を擦りながらこちらへ近寄る
可愛い…とテンパる頭は一瞬にして落ち着いた
「こーにぃ……?」
見上げれば違和感
ぼんやりしながらジッと頭上を見つめられる
些か照れるも段々覚醒する頭は理解もしていったようで
「み、耳っ!?」
と目を丸くしながら慌てて声を荒げる
素直な反応だね、ケン
取り敢えずケンに顔を洗わせてソファへ座り状況を整理する
簡単に言えば起きたらこうなってて原因不明
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