◆らぶ・らびゅう

4/5
前へ
/187ページ
次へ
話しそれた… 未だにケンははしゃいでいる 「でもね、俺の世界は完璧じゃないんだよ」 「……ほぇ?」 よいしょ、と脇を持ち上げてケンを抱っこする 驚いたのか目を瞬かせほんのり頬が桜色だった ケンが、俺の瞳に映る うん…幸せ 「ケンが俺の視界にいて、俺の世界に居て初めて、完璧になるんだよ」 「っ………」 にこやかに言えば照れてるのが分かる程真っ赤 本当に…理性が保つ俺って偉くない? だって、ケンが居なきゃ染まらない世界 「じゃあ…きっと俺のせかいには、こーにぃが溢れてるんだね」 世界が完璧になるのは、とはにかみながら微笑んで…ギュウッと抱き着かれる あぁもう…お前って子は… いっしょだね、と笑って自宅に着く 答えるように擦り寄ってきて、その重なる想いに不覚にもときめいた 「ホットミルクでも淹れよっか」 「うんっ」 小さくてもキミはキミ 交差する気持ちも、交わる想いも変わらないなら 離さないでこれからもずっとずっと 手を繋いで笑いあって触れあおう (そして笑顔でいれたなら) NEXTおまけ☆
/187ページ

最初のコメントを投稿しよう!

50人が本棚に入れています
本棚に追加