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話しそれた…
未だにケンははしゃいでいる
「でもね、俺の世界は完璧じゃないんだよ」
「……ほぇ?」
よいしょ、と脇を持ち上げてケンを抱っこする
驚いたのか目を瞬かせほんのり頬が桜色だった
ケンが、俺の瞳に映る
うん…幸せ
「ケンが俺の視界にいて、俺の世界に居て初めて、完璧になるんだよ」
「っ………」
にこやかに言えば照れてるのが分かる程真っ赤
本当に…理性が保つ俺って偉くない?
だって、ケンが居なきゃ染まらない世界
「じゃあ…きっと俺のせかいには、こーにぃが溢れてるんだね」
世界が完璧になるのは、とはにかみながら微笑んで…ギュウッと抱き着かれる
あぁもう…お前って子は…
いっしょだね、と笑って自宅に着く
答えるように擦り寄ってきて、その重なる想いに不覚にもときめいた
「ホットミルクでも淹れよっか」
「うんっ」
小さくてもキミはキミ
交差する気持ちも、交わる想いも変わらないなら
離さないでこれからもずっとずっと
手を繋いで笑いあって触れあおう
(そして笑顔でいれたなら)
NEXTおまけ☆
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