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瞼が下りる、けどまだ…まだ言いたい事があるんだ…
「あのね、俺……こーにぃが綺麗だねって言ってくれたこの髪…好き…」
だからね、また次もそのまた次も…洸兄に切って欲しいんだ
――――――
眠そうなケンの声、頑張って起きて言葉を紡ぎだすから、切りながら黙って聞く
そしたらあんな、プロポーズにも似た事言ってくるんだからっ
耳を澄ませば寝息が聞こえる
寝ちゃったんだな、とほくそ笑む
切り終わり軽く頭を払って首に巻いていたシートを取る
お姫様抱っこをしてソファに寝かせて、ブランケットを被せる
幾分短くなった髪を優しく撫でて、顔を覗く
あどけない可愛い願お…そっと頬を人差し指で撫でる
「―…ケンが望むなら、これからは俺が切ってあげる」
綺麗に染まった金色、キラキラしてお日様のようなケンに似合ってる気がして、褒めた事覚えてたんだ
むにゃ…と小さく声がして、おでこにキスをしてから片付けをしようと立ち上がる
起きたらたくさん甘やかそうかな
それから切る事の了承を伝えようか
今日からキミの髪を切るのは俺の仕事
(お望みのままに喜んで)
+END+
私が今日前髪切ってて思い付いた話し
ほのぼのになってたら良いなぁ
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