◇神様もう1度だけ

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お腹に熱いような痛いような衝撃が襲う そのままドサリと倒れる感覚と、じわじわと何かが流れる感覚 あれ…俺、何で… 「賢吾っ…」 「あ…きら…?」 泣きそうな顔、珍しいなぁ…なんて思いながら、思い出したさっきの出来事 コクチが昶を挟み撃ちして、背中に来た刃から庇ったんだ… 白銀さんが必死に治そうとしてる… 「馬鹿野郎…っ、何庇ったりしてんだよ!!」 「ごめん…でも、考えるより体が動いたから…」 綾も昶も、そんな顔しないでよ 息がし辛い…あぁ、洸兄が今日居なくて良かった 「げほっ……」 「賢吾!?」 口から血を吹いて綾が慌てる、安心させるように笑ったけど…笑えたかな あぁ、もう少し眠たいや… …どうせ死ぬなら、洸兄に抱き締められたかったなぁ 泣き顔なんて、見たくないけど 会いたいよ…洸兄 そっと目を閉じる 声が、遠のいてく 洸兄…大好き 俺、幸せだったよ けど、ごめんね …お願い最高の笑顔で見送って そしたら俺は笑って逝けるから (もし最後があるのならば、貴方の側で終わりたかった) NEXTおまけ
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