5人が本棚に入れています
本棚に追加
「そんな勝手な」
私は叫んだ。何勝手なこといってるのよ
「さあ、もう帰れよ!しっしっ、もうお前には用ねぇつぅの」
「なんだよ…意味わかんねぇ」
「なんだ…あっけねぇの」
健人はその場から立ち去った。私は隙をついて、あいつを一発ぼこなぐろうとした。すると、逆に隙をつかれ私はあいつに腕を掴まれた
「何やってんだよ!」
「放してよ!」
「やだ!」
抵抗した。ちょっと涙している
「…」
梁は遥の涙に気がつき、手を放した。私は助かったと思った
「それじゃ…」
と私は一言告げ、帰ることにした。
その帰り道、駅前で男の子とぶつかった。なんと梁だった。ちょっと雰囲気が違うようだけど、顔はやはり梁だった
「ごっごめんなさい」
と怒るかなと思いながら、ちょっと怯えていた
「そっちこそ、大丈夫?ケガとかしなかった?」
あれ?なんか妙に優しいと、思いながら私はあいつの顔を見た。
「あっ…うっうん。大丈夫」
「よかった。それじゃ、俺はこれで」
そう言いながら、あいつは立ち去って行った。さっきとまるで別人じゃない!と私は思った。なんなの?
最初のコメントを投稿しよう!