第1章

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「そんな勝手な」 私は叫んだ。何勝手なこといってるのよ 「さあ、もう帰れよ!しっしっ、もうお前には用ねぇつぅの」 「なんだよ…意味わかんねぇ」 「なんだ…あっけねぇの」 健人はその場から立ち去った。私は隙をついて、あいつを一発ぼこなぐろうとした。すると、逆に隙をつかれ私はあいつに腕を掴まれた 「何やってんだよ!」 「放してよ!」 「やだ!」 抵抗した。ちょっと涙している 「…」 梁は遥の涙に気がつき、手を放した。私は助かったと思った 「それじゃ…」 と私は一言告げ、帰ることにした。 その帰り道、駅前で男の子とぶつかった。なんと梁だった。ちょっと雰囲気が違うようだけど、顔はやはり梁だった 「ごっごめんなさい」 と怒るかなと思いながら、ちょっと怯えていた 「そっちこそ、大丈夫?ケガとかしなかった?」 あれ?なんか妙に優しいと、思いながら私はあいつの顔を見た。 「あっ…うっうん。大丈夫」 「よかった。それじゃ、俺はこれで」 そう言いながら、あいつは立ち去って行った。さっきとまるで別人じゃない!と私は思った。なんなの?
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