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「……っふぅ」
先ほど 温泉を掘ってた少年が地べたに座って空を見上げていた。
「なんか変な予感がすんな…」
空はバリバリ晴れて 気分が上がりそうな天気なのに 少年は眉間にしわを寄せて 今日は何も起こらない事に気がついた。
最近は掘っていた温泉がいきなり吹き出たり 雨が振り出したりと変な事続きなのに 今日は何もない。
「久しぶりに何もなくて普通の日がやって来たんかな?」
少年はん~っと背伸びをして ほのぼのと空を見つめる。
一方、
「あ"~……腹減ってもうたわ…… ここについてもう何時間たってんのやろ」
こちらはこちらで空を見上げる少年がいる。
何時間と言ってもまだ数十分しかたっていないが。
「なんかここいら辺に温泉掘ってる言うヤツがおるて聞いたんやけど…」
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