そうご姫

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   むかしむかし、ある道場に、近藤と土方という二人の男が住んでいました。 この二人は一応警察です。    ある日二人は、山へ行きました。 しばらく歩いていると、向こうの方に光るものが見えます。二人は光りの見える方へ歩いて行きました。       「オィこれ…」    「ん?どうしたトシ…おぉ!」       二人は驚いた。 そこには、他よりも太い光る竹が一本あったのだ。       「近藤さん、これァ切ってみるべきか?」    「そうだな。よし、殺れ」    「近藤さん、漢字違うぜ?」       そう言いながら土方はスッと刀を抜く。    そして、一度横に切った後、その切り口から竹を一刀両断!……しようと思ったが出来なかった。 竹の中を見ると、まだ小さい男の子が短刀で土方の刀を受け止めていた。 そして喋った。       「殺す気ですかィ?」       そう言いながらじっと土方を見ている。 土方は言った。       「帰ろ…」    「な!ちょ、待ちなせェよ!」    「そうだぞトシ、この子どうするんだ?」    「知るかよ」    「家に連れてっちゃ駄目かな…」    「駄目だ。警察にでも届けろ」    「わかった!警察に届けろ=家に来て良いんだな!」    「(しまった!そうだったー!!)」   
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