第1章

2/11
前へ
/11ページ
次へ
私の名前は、鈴野舞。歳は16。普通の高校生だと思う。多分。 彼に会うまでは、私は普通の高校生だった。 そう彼に会うまでは。 まともだったのだ 私の思考は。 「ふう!やば!マジ遅れる!!遅れるなんて絶対に嫌だ!」 やば!信号赤になっちゃうよ!早く渡らないと! 「くそお!全速力で走るしかないか!」 つっぱしれ!私!!その時 「あっ!ああ!ああ!!!!!」 転んでしまった‥ 「もう!最悪!」 信号機を見ると 信号は赤になっていた 「やばあ!!!」 そして運が悪い事に 私に全速力で向かってくる車が 「きゃああ!!!」 私は思わず目をつぶってしまった 「危ない!!」 え!?何!?温かい。 「バカやろう!ひかれてえのか!?気をつけろ!」 煩い。って、私が悪いんだけどぉ う~ん。私が目を開けると。目の前には、ブレザー姿の男の子が 「誰?」 「‥うぅ」 もしかして、この男の子、私を助けてくれたの。温かい。私は男の子の胸の中に顔をうずめた。ずっとこうしていたい。私が男の子を抱きしめようとすると。 「‥」 男の子は目を開けた。 「あっ!えっと!」 「大丈夫ですか?」 「あっええ」 私たちはその場で起き上がった。 「怪我とかしてませんか?」 「別にどこも、なんともない‥です」
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加