ニ。

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15歳―。 普通なら 高校に通い 思い思いに過ごす頃だろう…。 だが、ここに 学校にも行かず… いや 行かせてもらえず 窓辺に佇む少女がひとり。 そう、花宮 香織だ。 カオリは毎日飽きもせずに 窓から外を見る―。 カオリ「外ってどういうところなんだろ…。 見てみたいなぁ…。」 ?「カオリ様。 昼食の準備が整いましたので、食堂へ―。」 カオリ「なんだ…。 優羅(ユラ)か―。 私を自由にしてくれる 王子様はまだかしら?」 そう言うと トビラを見ていた目を もう一度窓の外へと 戻した。 ユラ「カオリ様…。」 カオリ「はぁ…。」 ユラ「……………………………。 カ・オ・リ💢 昼食出来たって 言ってるだろ…? また、俺が文句言われる だろぉ💢」 カオリ「私から お父様に言っておいたげるから大丈夫よぉ。」 ユラ「そういう問題じゃねぇッ!!」
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