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カオリは
花宮グループの
一人娘―。
蝶よ花よと育てられた
お嬢様。
しかし、小さい頃から
垣間見せるチカラのせいで
一度も屋敷の敷地から
出してもらったことが
ない…。
そして
ユラはカオリの話し相手として
3歳の時に連れてこられ
それから毎日のように
顔を合わせている―。
いわゆる腐れ縁的な
関係である。
だからこそ
二人だけの時は
砕けた会話ができるのだ。
もちろん
ユラはカオリの持つチカラのことも
知っている。
カオリ「はいはい。
行けばいいんでしょ!」
トビラに向かい
歩き始めた時、
急に
カオリの動きが止まった―。
カオリ「…クゥ…ッ…。」
ユラ「チッ…。
また暴走しかけてる…。」
ユラは
カオリのチカラが暴走しかけているのを
悟ると数珠のようなものを
取り出し
カオリに近づこうとした…
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