第二章~召喚~

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……驚きましたね。 蔵の方へと吹き飛んだ色の元へ歩きながら、セイバーは感嘆の溜め息を吐いた。 それもそのはず。なぜならあれは…。 「直感……レベル的には私と同等かそれ以上か」 もはや未来予知染みた直感スキルを色が身につけていたとは…正直予想外だった。 もっとも極限状態でなければ発生しないようですが…。 と、セイバーが空を見上げた。 あぁ、もう月が昇っている……なんと美しい満月か。 再び吐く感嘆の溜め息。だが――。 「ッ!?」 そんなものは、蔵から出てきた人物により忘却の彼方へと吹き飛んで行ったのだ。 例えるならば白。 それは白の外套を纏った女性だった。 そして、彼女が手に持つのは機械的な長杖。 いや、そんなことよりも彼女が持つ魔力量は間違いない。 「キャスター……いや、アーチャーのサーヴァントか…!?」
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