第四章~君のいる日常~

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朝の道場。 厳かな空気が流れるこの場所で、今俺はセイバーの足元で正座をさせられていた。 「……さて、シキ」 「…はい」 「自分が今、なぜこのような状況にいるのか分かりますか?」 わかっている。 そんなことは誰に言われるまでもない。 だが、果たして…。 本当に俺に責任があるのだろうか? もちろん、それは言い訳や誤魔化しなどではない。 自分の罪はわかっているし、言い逃れるつもりはないのだが…。 「あのような……は、破廉恥極まりない…女性の乳房を、もん…ごほんっ!もとい、弄るなどという行為に及ぶなど言語道断です。あなたはまだ学生なのですから、節度ある行動を…(云々)」 赤面しながら説教を続けるセイバー。 そう。俺が怒られている原因は今朝の一件。 不可抗力でアーチャーの胸に手を当てていた…という理由からであった。 ちなみにそのアーチャーは未だに寝ているのだから、俺も救われない。 「聞いているのですかっ!?」 「は、はいっ!」 なおも続くセイバーの説教。 とうとう俺は、登校時間ギリギリになるまでセイバーの前で正座させられたのだった…。 「……ってことがあったんだよ」 学校に着き、俺は事のあらましをイリヤに説明した。 この不条理さをイリヤならわかってくれるだろうと考えたのだ。 …だが。 「サイテー。サーヴァントとはいえレディの胸に触るなんて…シキのエッチ」 一刀両断。 どうやらこの話題は女性陣には許し難いことのようだ…。 まぁ、胸に触ったのは事実なので今はこの非難を甘んじて受け入れよう。 「で、どうだった?」 「どうだった…って何がさ?」 「アーチャーの胸を触った感想」 「………それは」 なんとも形容し難いものがあった。 女性の胸に触ったのは無論初めてのことだったし、なによりアーチャーのそれは…。 「大きかったなぁ…」 「やっぱりシキってサイテー…」
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