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そして先輩は僕の肩を強く抱いた。
「あっせっ先輩?」
「うん?何?」
先輩は満面の笑みで僕を見つめていた。
「いえ、なんでも」
そんな素敵な笑顔で見つめないで‥って僕。いったい何考えてるんだ。
「あっあのう!正司先輩。私。彼に用があるので、邪魔しないでくれませんか?」
彼女は睨みつけるような表情で先輩を見た。
「‥!ちょっと!先輩に対してそんな言い方はないと思うよ!!」
「祐介!?」
先輩は驚いているようだった。
「祐介君」
「もういいよ!祐介君のバカ!!」
そう言いながら彼女は走ってどこかに行ってしまった。
「‥」
「いいの?ほおっておいて?」
「いいんですよ。だって彼女。先輩のこと」
なんか腹がたったから。
「さぁ先輩。図書室行きましょう?」
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