1、気になるわけ

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そして先輩は僕の肩を強く抱いた。 「あっせっ先輩?」 「うん?何?」 先輩は満面の笑みで僕を見つめていた。 「いえ、なんでも」 そんな素敵な笑顔で見つめないで‥って僕。いったい何考えてるんだ。 「あっあのう!正司先輩。私。彼に用があるので、邪魔しないでくれませんか?」 彼女は睨みつけるような表情で先輩を見た。 「‥!ちょっと!先輩に対してそんな言い方はないと思うよ!!」 「祐介!?」 先輩は驚いているようだった。 「祐介君」 「もういいよ!祐介君のバカ!!」 そう言いながら彼女は走ってどこかに行ってしまった。 「‥」 「いいの?ほおっておいて?」 「いいんですよ。だって彼女。先輩のこと」 なんか腹がたったから。 「さぁ先輩。図書室行きましょう?」
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