最後の君

2/2
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
君の最後の遠吠え 聞こえなかったよ どおして横になっているの? どおして動かないの? 昨日の夜は元気だったじゃないか 君は僕に何も言わず旅立っていきました。 いや…昨日訴えていたのかな? 僕が出かける前にずっと吠えていたね。全く一切気にも止めていませんでした。 あまりにも吠え止まないから… うるさいって…怒った…。 でも今思えば何かにサインだったのかな? ごめんな。ごめん。 あの時気付いてあげてれば… 傍にいてあげれば… なにか違ったのかもしれないね? 辛いハズなのに…なぜか涙がでなかった。 辛いハズなのに…淡々と葬式の準備をしていた。 辛いハズなのにチャッキーはうるさかったなんて昔話を家族皆で笑ってしていた。 ただ実感がわかなかっただけなんだろう。 君が天へ旅立つ時に僕ら皆顔がぐしゃぐしゃになるまで泣いた。 自然と涙がでた。 叫んだ。 ごめんね…と 僕は君に出会えて嬉しかった。楽しかった。幸せだった。 チャッキー…君は 僕らと一緒に生きてきて 幸せでしたか?
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!