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訳が解らずに僕を覗き込む綺麗な人を見つめると
柔らかく微笑んで話始めた。
「君は1週間前に客に刺されて生死をさ迷ってたんだよ?」
1週間前!?
そんなに寝てたの?
それに………刺された?
薬ではっきりしない頭で一生懸命思い出す。
僕の最後の記憶…
そう。
あれは確かここ最近僕を気に入って指名してくれるようになったお客さんだった。
身形も小綺麗でどこかの大金持ちのぼんぼん。
しかも年が近いせいもあって僕もそのお客さんが来るのが楽しみだった。
でも………
あの日は様子が少しおかしかったんだ。
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