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私と洸也が 付き合っていたのは、卒業前のたった数週間だった。 本当に 短い期間 二人が別れても 以前と変わらず 4人で遊びに行ったけど。 なんとなく、私の居場所が無くて 進学を期に 私の方からは 連絡しようとしなかった。 ただ川島清子とだけ 電話したりたまに会ったりして交流があったのだ。 もう 何年たつのだろう。 気が付くと 私はメールを返していた。 [久しぶりです。 お元気ですか? 私は、昔と違ってすっかりオバサンになってしまいました。 多分、会ったらがっかりするわね。 久々にみんなと一緒に遊びたいです。 時間は作れそうです。 また、連絡くださいね。 真弓] なんということもないメール… そう確信しながら 送信した。 みんなで 飲む日はすぐに決まった。 場所は 以前私が会社の二次会で行ったところになった。 雰囲気が良かったのと、駅前で 便利だったから。 高校卒業して そのまま地元にいるのは 私だけだったのだ。 川島清子は、バツイチになって今は、隣県で営業系の仕事をしていた。 藤井彰は、東京に就職して今はどこかの支社にいるらしい。 洸也の近況は、知らなかった。 二人が、結婚したかどうかもわからない。 それだけ、私はみんなと連絡していなかった。 清子が、結婚した時には、集まるかと思ったのに、二人とも都合がつかなくて、来なかったのだ。 社会に出るとこんな風に交流がなくなっていくんだって感じた出来事だった。 そして、私は学校を出てしばらく働くと今の夫と出会い、結婚したのだ。 そういえば、私の結婚式には、あちら側の意向で、女性の友人しか呼べなかったけれど。
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