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「おい、なに作ってんだ、髭」
「髭って酷。・・・イギリスのまっずいスコーンに沿える甘いクリームをちょっとね」
「まっ、マズイとか言うなばかぁ!」
顔を怒りで赤くして言うイギリスは、いっちゃあなんだが可愛くて。ついイジメたくなっちゃうんだよね、お兄さん。
ま、色々言い合ってたらイギリスの破壊的味がするだろうスコーンと、俺のあま~い生クリームが出来上がった。
スコーンに生クリームを添えて午後のスィーツの完成だ。
「よし、かんせ~い。さて、食べるか。坊ちゃん、食うよ~ん♪」
「・・・おう」
素直なイギリスは可愛いけど、なんか物足りないんだよな~。
そう思いつつ、スコーンを口に運ぶ。それにしても、
「・・・まずっ、」
「マズイ言うなばかぁ!」
そう言われても、マズイものはマズイ。
顔を歪めている俺を見て、イギリスは涙目になっている。マズイと言われたことがショックだったのだろう。涙目なイギリスは色々そそるんだよなぁ・・・。
「お前と一緒だったら甘いかもな」
「あ?何言って・・・っ」
ガタリと音を立てて椅子が倒れた。俺がイギリスを押し倒したのだ。
「フランス、何やって・・・んんっ、」
俺の唇でイギリスの唇を深く啄む。
思ったとおり、甘い。
「・・・あ、ふ・・・っ。フラン、ス・・・ぅ」
「やっぱ甘いな」
俺はクリームを口に含んで再びイギリスに口づけた。
「ふ・・・っ//」
飲み込め切れなかった唾液が顎から首筋へと伝う。
それを追って、俺は唇を首筋へと移した。イギリスの肩がぴくりと震える。
「・・・っ、や・・・//」
そんな可愛い声出しちゃって、全く。そんなんだから止められなくなるんだぞ。俺の指がシャツのボタンをはずしにかかるのを感じとったのか、イギリスが小さく嫌々をする。
そんな小さな抵抗したって駄目さ。俺はもう、止まらない。
「イギリス・・・」
耳元で低く囁くと、イギリスは頬を赤らめて涙を浮かべた。
「フラン、ス・・・、や、さしくし・・・しろよな!//」
くらりとする。
そんなに可愛く言われて止まらなくならない野郎は、絶対不能だ。
次の日、ヤり過ぎで腰の立たなくなったイギリスにこっぴどく叱られたのは言うまでもない。
すぃーと・すぃーつ(何よりも甘いキミ)
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