First Love

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王妃とか居ちゃう時代。そんな中にいる俺はユウヤ。 やっぱり俺も王子。はっきり言ってつまんねぇ…禁止されてる事ばっか… 「やってらんねぇ…」 そう言って城を出た。遠くに見えるのは敵の城。 そこで俺は見てしまった。 『あなたも逃げてきたの?』 「えっ…?」 『あっ…いきなりごめんなさい…』 「いや…別に。その紋章、百合…」 『あなたは蝶…』 「俺ら敵だな…」 『やっぱり無理なんですね…』 「何が?」 『私…あなたが好きでした。』 「うん。俺も…」 『両想い…だったんですね……』 ぎゅっ 『きゃっ』 「ごめんね…」 俺達は当分の間唇を重ねていた。 涙が頬を伝っていた… 「泣いていいよ?」 その姿を兵士に見られてしまった… 「行くぞ…」 彼女の手を引いて逃げた。とうとう着いてしまった崖… 後ろには兵士が沢山いる… 一生逢えなくなるなら一緒に死にたい。 『未来にいきましょ』 「うん…」 そして 「『未来でも二人が逢えますように』」 二人で相手の薬指にアトを付けた…
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