盗品01

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その影の正体は、怪盗… 怪盗は、下で騒いでいる警察を見ていたが盗んだ『世界に一つしかない懐中時計』をポケットから出た。 「依頼された“仰木曄子”さんの物に違いないな…」 怪盗は、フッと微笑した。その時、警察はやっと屋上にいる怪盗に気がつき叫んだ。 「奴だ!!屋上にいるぞ!!」 「A班は俺について来い!」 指示をしていたのは、山本警部。 「(山本警部が、来るのか…まだかなぁ、アイツは)」 数分ボーっと思っていたら… ――バンッ!!! 「…?(もう、来たのか?)」 振り返ってみると、山本警部と警察たちがいた。 「ハァ…ハァっもう、ハァ…逃げ場は…ないぞっ!!怪盗!!」 「…………(息切れする程の距離だったのか…)」 「今日…こそは…捕まっ…て…貰う!!」 「…………(きつそうだなぁ)」 「…おや?今日は大人しいしゃないか!」 「…………(いや…喋る気がないだけ)」 「…………」 「…………(…何?)」 「何か、喋ろよ!?俺が変人に見えるじゃないか!?」 怪盗は、やれやれとため息をした。 「「(うわっ、上から目線…腹立つ)」」 確かに、誰もがそう思うだろう
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