CODE:01 -謎の異能-

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真田が右の手の平を大神に向ける。 真田「プラス…」 大神は急に膝をついた。 大神「な…身体が!?」 真田の右足の蹴りが大神の左頬を襲う。 大神「くっ…(何だこの蹴りの重たさは?)」 桜「大神っ!」 真田「ほらね?お前じゃ俺に触れられないよ?」 桜「真田殿!やめて下さい!大神!お前もやめろ!」 大神は立ち上がり左手の炎をより一層激しく燃やす。 大神「桜小路さん…こいつはここで殺らないと危険です…邪魔はしないで下さい」 桜「大神っ!!」 真田「おー、恐い恐い。女の子の言うことは聞いとくもんだぜ?あーいう可愛い子の言うことは特…」 真田が桜の方を見たその一瞬を突き、大神が左手を真田の顔に押し当てる。 大神「真田、燃え散…く、また身体が!?」 驚くべき事に、真田は右手で大神の左腕を掴んだだけで、大神の身体を持ち上げた。いや、正確には大神が俯せの状態で『浮いている』様に見える。 真田「危ない危ない。全く…お前は油断も隙も無いな。…んじゃ、潰れろ!」 真田は左足を高く上げると大神の背中に踵落としを決める。 大神「がはっ…」 大神は思い切り地面に叩きつけられた。凄い衝撃で大神が叩きつけられたアスファルトにはひびが入っている。 桜「大神ぃ!!」 桜は大神の元へ駆け寄ろうとした。 大神「来る…なぁ…」 桜「そんな身体で何を言っている!?死ぬぞ!」 真田「うーん…これ以上やると大神死んじゃうな。今日はこのくらいにしておくよ。仲間と合流しなきゃいけないし。大神、桜小路さん、また近い内に…じゃ!」 真田はそう言うと軽々と飛び上がり、住宅の屋根を次から次へ渡って行った。 桜「真田殿!待ってくだ…行ってしまった。…大神!?」 桜は大神に駆け寄った。 桜「大神!おい、大神!しっかりしろ!」 大神は気を失っていた。アスファルトが割れる程の衝撃だ。大丈夫なはずが無い。 神田「マイマスター!」 桜「神田先生!大神が!」 エデンのエージェントで大神の補佐・神田である。普段なら大神の近くにいるはずだが今回は遅かった。 神田「申し訳ありません、マイマスター!途中で何者かに足止めを…桜小路さん、マイマスターを安全な場所へ運ぶのを手伝っていただけますか?」 桜「わかりました」
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