物語は怒声と共に

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ある晴れた休日の朝のこと。俺はなぜか妙にすっきりと起きることが出来た。 「なんか今日は良いことがありそうだな!」 意気揚々と立ち上がり、窓のカーテンを開けて日の光をあびようとするが目の前の光景に思わず叫んでしまう。 「…………なんじゃこりゃあ!」 俺の目の前に広がるのはいつもの見慣れた風景ではなく犬っぽいのからなんだかよくわからないグロテスクなやつらが家から逃げていく姿だった。 ……はっ!落ち着け俺、いつもの事じゃないか! 「ふー……やっぱり夢じゃないよね?」 念のため頬をつねってみるが……痛い。 ふむ、やっぱり現実は甘くないか。とりあえず今から俺がやるべきことはただ一つ! 「くぉぉら!クソ親父ぃぃ!」 そのまま急いで部屋を出る俺。 えっ?対応が速い?そりゃいつも変なことに巻き込まれてたらちょっとやそっとじゃ驚かなくなるよ……。 ちなみに俺の両親は国お抱えの研究者で家は研究所と化している。 んで、たまに親父が変な実験やって毎回失敗するのをお袋が対策をねるんだが何故か毎回俺にやらせる。絶対楽しんでるよあの人……。
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