11597人が本棚に入れています
本棚に追加
/201ページ
親父を殴りたい気持ちを抑え、聞き直す。
「で？何なんだ？」
「龍馬ってさ、女っけがまったく無いでしょ？だからさせめてもの親心だよぅぶら！」
「誰のせいだと思ってんだぁ！」
俺は気持ちを抑えきれずに殴り飛ばす。
研究やら親父の事後処理やらで生きることに精一杯だったんだよ！俺だって……俺だってなぁ！くそぅ！心の汗が止まらねぇ……！
「ﾊｧﾊｧ……むっ？主！どうしたのだ？何故泣いているのだ？」
俺が崩れ落ちている時にベルが勢いよく入ってくる。よくお袋から逃げられたもんだ。
「ぐすっ……親父が」
「うっ、またあのバカか！待ってろ！すぐに締め上げてやる！」
「えっ？ちょっ！また！いやぁぁぁ！」
その後ベルはしばらく親父をなぶっていた所に戻ってきたお袋も混ざり、その場は地獄と化した。親父にとって。
ふぅ……今日も平和だなぁ。
最初のコメントを投稿しよう！