物語は怒声と共に

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朝一のダッシュで少しダルくなってきた頃に親父の部屋が見えてきた。 「こぉんのクソ親父!今度は何…………を……?」 ドアを蹴り飛ばして入るとそこには放心状態の親父と真っ黒な二メートル位の開いた扉。そしてぶち壊れた窓側の壁からは奴等の大群が見える。 「…………あっ、龍馬!おはようさん」 「呑気に挨拶してる時じゃねぇだろ!なんな「あ~な~たぁ~!!」……」 「へぼらっ!」 俺が喋り出すと後ろからの飛び蹴りにより親父が吹っ飛ぶ。 話は……遮らないでほしいな。 「まったくいつもいつも何やってんですか!事後処理するこっちの身にもなりなさい!……あら、リョウちゃんおはよう」 「ぶっ!ふぐっ!ごめっ!ごはぁ!」 「おはようお袋」 朝の挨拶の間にも親父を踏み続けるお袋。ざまぁみろ。
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