11597人が本棚に入れています
本棚に追加
/201ページ
でもまぁここで慌てても更に状況を悪くするだけなので俺はそのままマジでうめぇ棒を食べきる。
んでよーっく見てみるとひょっこり出てる耳が二つ。
「ん?耳?」
更によく見ると金色の毛だ。
そのままじっと見ていたが動く気配がないので俺は新たにマジでうめぇ棒―天ぴゅらぁぁぁぁ!(エビ)味―を出す。これ俺のお気に入り。
すると耳がピクリと動いて本体が草むらから出てくる。
「……狐?」
「……」
そこにいるのは金色の毛の子狐一匹。ただただじっと俺のマジでうめぇ棒を見ている。
不思議に思って動かしてみると、同時に顔も動く。あぁ、ほしいのね?
「……食べるか?」
「……コク」
子狐は一度頷いてから俺の前に来る。そしてマジでうめぇ棒を出して顔の前に持ってくと、匂いを嗅いでからサクサクと食べ始めた。
あぁヤバイ、可愛いわ。
「……お前可愛いなぁ」
食べてる姿があまりにも可愛かったので思わず頭を撫でてしまったが、尻尾振って満更でもなさそうだったのでそのまま撫で続ける。
……可愛いなぁ。
最初のコメントを投稿しよう!