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笑顔で近づいてくるお袋には先程までの怒っていた様子はまるで無くなり、逆に嬉しそうな顔をしている。
「そんなことはどうでもいいの。それよりこの娘達は?」
めっちゃニコニコして言うお袋。絶対わかってて言ってやがる。
「あぁ、途中立ち寄った公園で契約した……」
「新妻の蓮華じゃ。母上様、不束者じゃがよろしく頼む」
「娘の……くー……」
「きゃ~!やっぱりそうなのね!?たった二、三時間でお嫁さん見つけて来るなんて!しかもこんな可愛い孫まで!あっ!でもベルちゃんが……って悪魔だから一夫多妻制でも大丈夫じゃない!良かったわねぇりょーちゃん!」
「なっ!我と主が……?」
おぉう……一人ではしゃいで悩んで俺に振りやがった。しかもめちゃめちゃ早口。ってかベルまで入ってるし。
「ぬし様の一番の妻はわっちじゃ!これは誰にも譲らぬぞ!」
「だっだだ黙れぇ!我が一番なのだぁ!?」
「は~いくーちゃんこっちおいで?」
「えっと……おばーちゃん……!」
「はぅっ!りょーちゃん……グッジョブ!」
蓮華はさも当たり前のように、ベルは混乱しているので何故か疑問系。くーに抱きつかれたお袋はあの一言で骨抜きに。
はぁ……腹減った。
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