物語は怒声と共に

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「龍馬、彼女はマギといってこれから君の戦いをサポートしてくれるはずだよ。……今更だけど、こんな事に巻き込んで本当にすまない」 急に頭を下げる親父。 こんなに真面目な顔をする親父初めて見た……! 「正直な所、今回はいつもよりかなり危険なんだ。彼等の力は余りにも強く、これは世界の危機だ。下手をすれば命を無くすかもしれない」 「っ!あなた!そんな危険な事をリョウちゃんにさせるつもりなの!?」 お袋が止めに入るが話を続ける親父。 「僕だってそんなことをさせたくないよ。でもね、これは龍馬にしか出来ない事なんだ」 「……何で?」 「この三人の中で一番身体能力が高いのは龍馬だ。僕は元々運動神経無いし、母さんは意地でも行かせる気は無いしね」 親父の真剣な話を黙って聞く俺。 滅多に無い事だしね。 「それに他の誰とも知らない人に託すより、信頼できる人の方が良いしね。……どうだい?やってくれるね?」 「…………あぁ!やってやるよ!」 こんなに信頼してもらってるんだ。やらないわけにはいかないでしょ!それにマギに登録しちゃったしね……。
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