物語は怒声と共に

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やるって決めたんだけどさ、とりあえず一言言わせてくれよ親父……。 「信頼出来る人が俺だけってか……友達いないんだろ?」 「う゛っ!そっそんなこと無いに決まってるじゃないか!アハハハ~」 いや始めにう゛って言っちゃってるし。絶対図星じゃん。 あっ、お袋のオーラがもの凄いことにぃ!! 「あ~な~た~!」 「ひぃっ!えっ?ちょっ!その振り上げた腕を下げて!?まっ待ってぇぼらっ!」 襟首を掴んでいるので親父は飛んでいく事無くしばらく殴られ続けて、気絶しました。 お袋のパンチってマギつけた並みに威力あるよな、絶対! 「ふーっふーっ……リョウちゃん?」 「はっはい!」 親父の帰り血がついた顔で笑顔で振り向いてくるお袋。 こっ声が震えるぅ! 「私はちょっとこの人と話があるから部屋でマギちゃんと話してなさい?絶対にこっちに来ちゃダメよ?」 「サーイエッサー!!」 そのまま脱兎の如くその場から立ち去る俺。 帰っている途中で悲鳴が聞こえたのは気にしない…………気にしないったら!
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