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「わっ!」
僕を追い出そうとナツが向かってくれば、僕はナツをギリギリ避けて6畳程の狭い台所を逃げ回る。
「あんた今日洗濯当番でしょ!それをサボっといて何が掃除当番だよ!待て!コラッ!」
「いいじゃん別に!ちょっとだけだよっ!」
「何がちょっとだけだよ!ユースケ!あんた!あんな奴気になるとか言ったら殺すって言ったでしょ!」
「いっ…言ってないよ!そんな事!」
「言った!」
バタバタと走り回り、台所を抜けてマナカがウミとソラを抱えて慰めていたフローリングの部屋に突入すれば、マナカが迷惑そうに皺を寄せた。
「ちょっと!危ないじゃん!余所でやってよ!」
「ナツに言ってっ!追い掛けてくるのはナツ何だから!」
「はぁっ!?何言ってくれちゃってんの!ユースケがっ……!!」
――バンッ!!
「っるせーっ!!」
『………』
突如激しく玄関を開け放つ音と、アキラに良く似た怒声が部屋に響き渡り、ナツと僕処か、マナカ達すら一瞬固まる。
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