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沖「今日はかくれんぼしましょう♪
私が鬼になりますから、みんな隠れて下さいね」
子供達「「「はーい!」隠れろー!!」」
蜘蛛の子を散らすように子供達はそれぞれの場所に隠れだした
それを見た沖田も目を瞑り数を数えだす
ここはいつもの壬生寺
暇な子供達はいつもここに遊びにきている
そして沖田も……
仕事だけど、サボって来ていた
沖「五ー六ー七ー」
沖田の声が木霊する中、一人の男の子は隠れ場所を決めることが出来なくて焦っていた
?「どこに隠れよう💦
総司兄ちゃんもぅ、数え終わっちまうよ」
走り回りながら、隠れる場所を探す
「けんちゃん、こっちこっち」
その男の子けんに誰かが手を振っている
けんは誰か考える暇はなく、素早くその茂みに姿を隠した
沖「十。
探しますねぇー」
沖田はその茂みとは反対方向に向かって歩き出した
ケン「(危なかった;)
ありがとな、助かった。……って乃愛かよ!!」
けんは女の子の方を振り返って見ると、にっこりとした乃愛がいた
乃「乃愛がいなかったらけんちゃん見つかってたよ」
クスクスと笑いながら言う乃愛に、けんは顔を赤く染めた
そぅ、けんは乃愛の事が好きなのだ
初めは苦手…嫌、嫌いだった
総司兄ちゃんをとった嫌なやつと思っていた
だけど、外を元気に走り回る姿、誰にでも優しくする優しさ
いつの間にか好きになっていた
その好きな子が自分のすぐ隣にいて、こんなに近くにいる
小さな茂みだったので密着状態だ
ケン(今しかない。
今しかこの思いを伝える事は出来ない
いくんだ、けん!!)
その頃の沖田も、乃愛達の茂みに近づいていた。
後は乃愛達だけのようだ
茂みが揺れているのを見た沖田はにっこりと微笑み
沖「みーつけ「好きだ。俺の嫁さんになってくれ!!」はっ?」
乃「ふぇ?」
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